REPORT現場レポート

京都市の都市計画2025.5.11

こんにちは!樋口です。

 

先日、京都市南区の土地についてご相談があり、建築可能な用途や高さ、面積などを調査しました。

 

今回出会ったのは、京都市内では少ない「高さ制限のない地域」の土地。

高さに厳しい京都でめずらしい!と、少し詳しく調べてみました。

実は京都市では会社や子育て世帯が増えるよう、

ここ2年ほどで一部地域において建物の高さ制限や容積率の緩和が進んでいます。

 

今回の「らくなん進都」とよばれる地域もその対象のエリアで、

広い敷地であれば、商業施設やオフィスなどが通常の2.5倍以上の床面積で建築可能です!

ゆったりとしたオフィスや研究開発など、豊かで開放的な空間が確保されることにより、

クリエイティブな人々や若い世代をひきつける新たな拠点となることを目指しているとのこと!

 

また、近年は滋賀県への転出者が増えていることもあり、

その流れを食い止めるべく、滋賀県に近い山科区でも高さ制限の緩和が行われています。

 

京都市は大学や観光地が密集し、限られたエリアに私たちの暮らしと仕事も重なっています。

そのため、都市計画がとても難しいのだろうと思います。

それでも、市民が住みやすいまちづくりに期待したいところです!

 

日々の設計では悩まされる高さ制限ですが、

年に一度の「五山の送り火」の日には、マンションから大文字がきれいに見えて、

この厳しい制限に少し感謝しています。